頭痛
頭部の不快感や痛みの総称です。
厳密には、頭蓋内外の痛覚感受域に刺激が加えられて感じる深部痛ですが、国際頭痛学会による頭痛分類では、頭部神経痛・顔面痛を含めた頭部全体の痛み、圧迫感、不快感もすべて頭痛として扱っています。
世界共通の分類として国際頭痛学会によって国際頭痛分類がまとめられています。
それをもとに頭痛を大まかに分類したものです。
頭痛の国際分類(International Classification of Headache Disorders 2nd Edition)
第1部:一次性頭痛
① 片頭痛
② 緊張型頭痛
③ 群発頭痛および他の三叉神経・自律神経性頭痛
④ その他の一次性頭痛
第2部:二次性頭痛
⑤ 頭頸部外傷による頭痛
⑥ 頭頸部血管障害による頭痛
⑦ 非血管性頭蓋内疾患による頭痛
⑧ 物質またはその離脱による頭痛
⑨ 感染症による頭痛
⑩ ホメオスターシスの障害による頭痛
⑪ 頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他顔面・頭蓋の構成組織の障害起因する頭痛あるいは顔面痛
⑫ 精神疾患による頭痛
第3部:頭部神経痛、中枢性・一次性顔面痛およびその他の頭痛
⑬ 頭部神経痛および中枢性顔面痛
⑭ その他の頭痛、頭部神経痛、中枢性あるいは原発性顔面痛
パンダ接骨院・鍼灸院では一次性頭痛の治療をする事が出来ます。
一次性頭痛とは、頭痛以外に原因がない頭痛のことを言います。
原発性または機能性頭痛ともいいます。
① 片頭痛症状の特徴月に数回、発作的に起こる、日常生活に支障をきたすズキンズキンする痛みです。吐き気を伴う事もある頭痛です。
片頭痛の診断基準片頭痛の発生機序はいろいろな説がありますが、片頭痛の人に共通する事は、普段から強いストレスがあり、睡眠時間が少ない人に多いようです。また、気が緩んだ時に起こりやすく、典型例は「毎週末、仕事が休みっていうと、決まって頭痛が起こる人」です。片頭痛の予防としては、過度な交感神経緊張を起こさない為(筋肉が硬くならないように)に、普段から治療を受ける事をお勧めします。それにより、頭痛が軽減ないし、消失した人が多いです。
② 緊張型頭痛緊張型頭痛も普段から運動やストレッチして、同じ姿勢を長時間続けない事が予防につながりますね。姿勢を良くする為に、普段から定期的に身体の歪みをなくす為に、背骨・骨盤矯正治療を受けて頂くと頭痛の軽減ないし、消失が期待出来ます。
③ 群発頭痛特徴:ある期間、毎日のように、片目周辺に耐え難い強烈な痛みが起こる頭痛です。片側が痛むので片頭痛と似ていますが、全く違う頭痛です。片頭痛は平均月2回の頭痛ですが、群発頭痛は年に1~2回あるいは2~3年に1回の群発期があり、その間は毎日あるいは1日に何度も頭痛が起きます。また、片頭痛の4割が両側ですが、群発頭痛は厳密に片側です。その痛みは目の奥を中心に頭の外側、おでこにかけて、眼球をえぐられるような、焼けるような強烈な痛みであると言われています。吐き気などは少ないが、発作には自律神経症状(流涙・鼻汁・発汗・縮瞳など)が随伴します。片頭痛が女性に多いのに対し、群発頭痛は男性に多いのも特徴です。群発性頭痛が発作時は頭を抱えて転げまわるような痛みだから、治療をしている場合ではないので、群発期が来ないように予防する事が一番の治療になります。原因は不明ですが、群発期を引き起こす60%は「肩こり」と考えられていますので、普段から治療を受ける事をおすすめします。以上の3つがパンダ接骨院・鍼灸院で治療出来る頭痛です。問診時に患者さんの訴えをしっかり聴くことで危険な頭痛とそうでない頭痛を鑑別できますので、安心して受診してください。
前兆を伴わない片頭痛
① いままで②~⑤を満たす頭痛発作が5回以上あった
② 頭痛発作が4~72時間持続する
③ 少なくとも次の2項目を満たす
片側の頭痛
ズキンズキンする頭痛
かなり強い頭痛(日常生活が妨げられる)
階段の昇降など日常的な動作により頭痛が増悪する
④ 発作中、次のうち1項目を満たす
吐気か嘔吐
光過敏と音過敏
⑤ 症候性頭痛を否定できる
前兆を伴う片頭痛
閃輝暗転が2回以上ある
緊張型頭痛の特徴
「痛い」というより「重い」、ダラダラ続く痛み
しめつけられるような痛み
発作的ではなく、気付いたら始まっていたという痛み
一般にいう「頭痛」のこと
日常生活に支障をきたすことはほとんどない