逆子
原因
逆子の原因は「冷え」ばかりではありません。
母体に何らかの原因があると考えてよいと思います。
骨格の左右差であったり、体内の病理産物の滞りであったり、いくつもの原因があります。
東洋医学(中医学)に基づく分類
風寒・・・いわゆる風邪。
一時的に逆子になることがある。咳が残ると逆子の状態が続くことがあるので、早めの対処が必要。
肝鬱気滞・・・ストレスによって体内の気の流れが悪くなる。
ストレスの少ない環境づくりをしたり、気分転換をすることも大事。
腎陰虚・・・水分代謝機能が低下し、のぼせやすくなる。
疲労の蓄積や睡眠不足が招くことがある。
脾気虚・・・消化機能の疲れ。暴飲暴食に気をつけ、冷たい飲み物は避けることが必要。
肝脾不和(肝胃不和)・・・ストレスによって消化能力が衰える。
ストレスによる胃の不快感もこれにあたる。
ストレスを避け、胃腸に負担をかけない
食生活を心がけることが必要。
なので、これらを取り除いて負担を減らすことがとても大切になってきます!
また治療を開始する時期によって大きく変わります。
28~30週で80~95%、31~32週で70%~80%、33~34週で50~70%、35週を過ぎると急激に確率が下がり50%以下になります。36週以降は矯正される確立がとても低いので治すの難しいです。
だから赤ちゃんが小さく動きやすい時期にやるのが一番なんです(^▽^)
治療
逆子鍼灸治療での主なツボ
1.至陰(しいん)
ツボの位置:足の小指の外側で、爪のつけ根近辺にとる(教科書的には第5指外側爪甲根部爪甲の角を去ること分)。
2.三陰交(さんいんこう)
ツボの位置:内くるぶしの上から、指幅4本分(8cm~10cm)上がった骨の内側のへりにとる(教科書的には、内果の上際の上3寸、脛骨内側縁の骨際)
3.太衝(たいしょう)
ツボの位置:足の親指と第2指の間を、甲に沿って押し上げていくと、小高くなっているところがありますが、その前にとる。
4.足の三里(あしのさんり)
ツボの位置:膝蓋骨直下のくぼみと、外くるぶしの上端の中央との線上で、くぼみから下に指幅3本分のところにとる。
5.陰陵泉(いんりょうせん)
ツボの位置:内くるぶしから、向こうずねの内側をなでていくと、膝の近くで出っ張りのある太い骨にあたります。その直前にとる。
6.内関(ないかん)
ツボの位置:手首の手のひら側曲がり目の中央から、肘の内側に向かって指幅2本分のところにとる。
生活指導
体を冷やさない!特に腰から下!!
体を温める食べ物をたべるように心がける。
冷たい飲み物などを避けてもらう。
かぼちゃ、さつまいも、にんじん、大根、カブ、レンコンなどの根菜類
しょうが、みょうが、とうがらし、にんにく、ニラ、コショウなどの薬味系
小松菜、ピーマン、白菜など冬野菜・緑黄色野菜
赤身の肉、卵、チーズ、魚、魚介類など
りんご、さくらんぼ、もも、ぶどうなど寒い地方の果物 等
お腹が張るようなことをしない
動きすぎなど(過度の運動など)
ストレスを溜めない