背中の痛み
主な原因
「筋肉の疲労」
背中の筋肉が様々な要因によって緊張した状態
「背中を使った運動」「姿勢の悪さ」「肩こりや腰痛に伴う負担の増加」「長時間同じ姿勢でいることによる筋緊張」「背中の冷え」「頸〜腰部の筋力不足」など。
レントゲンや血液検査による内臓疾患も見当たらなければ、通常はこれに当てはまります。
治療法と対策
まず痛みの根本的な原因を考える。
手技、鍼灸などで「筋緊張の緩和」「血行の促進」を促す。
緊張による骨の歪みは矯正治療で元の位置に直していく。
根本の原因となっている生活習慣などの見直し。
「肩こり」「腰痛」「姿勢の悪さ」「ストレス」などが原因となっている場合は、こうした要因を取り除かないと痛みが再発する可能性が高いです。
治療と並行して、これらの症状を改善していきましょう。
骨折・背骨のズレ、歪み
次のような場合骨折の可能性があります。
息を吸ったり、深呼吸をした際に背中が痛む→助骨骨折の疑い
背中や腰に痛みがある、下半身の痛み・しびれ・麻痺がある。→脊柱脊椎骨折の疑い
●歪み
脊椎の側弯や猫背の人は背骨の歪んでいる人といえます。
毎日同じ方向で横向きに寝たり、姿勢の悪さなどが原因で起こります。
治療と対策としては、これも根本となる生活習慣の見直しと、矯正による歪みの改善、手技・鍼灸による周囲の負担がかかっているだろうと思われる筋へのアプローチ。
●ズレ
歪み以外にも背骨が部分的にズレる事で近くの神経を圧迫し、背中の痛みを感じることがあります。
背骨がズレる原因は様々です。背骨のズレによって背中に痛みが生じる可能性のある疾患には「腰椎椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「変形性脊椎症」や「肋間神経痛」などがあります。
背骨の歪みやズレは「骨盤」を代表とする腰回りの骨が歪んだりズレたりする事でも起こります。
「姿勢の悪さ」「中腰や腰の捻り動作の継続」「しりもちなどの腰部への大きな衝撃」など。
転倒の際に頭や背中、腰、お尻などを強く打ったり、打撲、捻挫をすることで身体の骨が歪み、それが背骨の歪みから背中の痛みへとつながることもあります。
治療
骨盤にも原因があると判断した場合、歪みの原因を見極め腰部までの矯正やソフト整体も取り入れることも視野に入れる。
内臓疾患
背中の筋肉や脊椎に直接的な原因が無い場合、内臓器官の疲れや病気が考えられます。
背中の痛みを伴う内臓疾患
●呼吸器系
風邪・インフルエンザ
胸膜炎
肺炎
●循環器系
狭心症
心筋梗塞
大動脈炎症候群
大動脈瘤・解離性大動脈瘤
● 循環・泌尿器系
腎盂炎・腎盂腎炎
腎結石・尿管結石
腎臓がん
尿路結石
消化器系
食道炎・逆流性食道炎
胃炎・神経性胃炎
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃がん
肝炎・急性肝炎
肝臓がん
胆嚢炎
胆石症
胆嚢がん・胆管がん
腸閉塞・腸捻転
● 生殖器系
子宮筋腫
子宮内膜症
子宮がん・子宮頸がん
● 神経系
肋間神経痛
胸郭出口症候群
後縦靭帯骨化症
● その他
寝違え、むち打ちといった症状の場合、首の痛みだけでなく首から背中の上部に痛みをともなう場合があります。