へバーデン結節

2022/04/05 ブログ

皆さんこんにちは。
広島市安佐南区のパンダ接骨鍼灸院 緑井本院の和田です。

本日は、
【へバーデン結節】についてお話します。

簡単に説明しますと、
①原因不明(遺伝的要素は証明されていない)
②40歳代以降の女性に多い
③手の指の第一関節の変形性関節症(一番指先に近い関節の変形)
④1本だけでなく他の指にも出やすい
⑤本人でも右と左で程度が違うこともある
⑥症状は「痛み」「関節背面の左右にこぶ」「動きの制限」「腫れ」「発赤」など人によって程度が違う
⑦関節リウマチやブシャール結節と類似するので注意

といった、関節が変形しながら、痛みを伴う、厄介な病態?です。
しかも、
皆さん、まあまあ痛がっておられますcrying
何とかして解決したいなと思います。

【対処について】

①急性期:痛くなって、腫れて、変形が始まりだした頃
 とにかく安静と、出来たら冷やしておいていただいた方が良いです。変に揉んだり、動かしたり、温めたりしない方が良いです。

②亜急性期:①が落ち着いて、痛みが引いてきた頃
 リハビリ開始。少しずつ動かしていきましょう。ただ、痛みが相当あるでしょうから、やりすぎない方が賢明です。

③慢性期:完全に落ち着いた頃
 痛みはあるでしょうが、少しずつ動かしていきましょう。
 そして、少しずつ揉んでいきます。
 イメージは、関節の動きを作っていくという感じです。

【揉み方】
①手の甲の指と指の間に指を入れて、隙間を拡げる
 (少し痛いかもしれませんが、、surprise
②指の背面の筋を丁寧に左右に動かす(ずらす)
③手のひら側も同様に①と②を繰り返す。

【動かし方】
①痛くない方の手で、痛い指を握り込み、ゆっくり出来るだけ曲げていく。じゃんけんのグーを作る。
②次はゆっくりと、伸ばしていく。なるべく大きくじゃんけんのパーを作るイメージ。
③コツは、少し痛みを感じる程度。頑張り過ぎない。1回にたくさんするよりも、1日に何回かに分けて、少しずつ行う。一番大切なのは、続けていくことです。
④リハビリをやめてしまうと、指がどんどん固まってしまいます。
曲がらず、伸びずの形になります。

【リウマチやブシャール結節について】
①リウマチは手の第二関節や肘、膝、足などの様々な関節が破壊、変形してしまう病気です。
②ご自身の免疫異常からくるもので、放っておくと、どんどん進行してしまう怖い病気です。
③ただ、早期発見、早期治療で進行を遅らせることが出来るようです。何にしてもご自身で判断するのは難しいので、まずは医師に診せましょう。

【ブシャール結節】
①手の第二関節に起きます
②軟骨の摩耗による擦り減り、変形による痛みなどで、手の動きが悪くなります
③更年期以降の女性に多くみられます
④どうやら女性ホルモンが大きく関係しているようです
⑤放っておくと、手が握れなくなり、じゃんけんのグーやパーが綺麗に出来なくなります
⑥主題のへバーデン結節同様、上記の対処法で良くなります
 ただ、過信せずに、上手くいかない場合は、早めにご相談下さい

【リハビリや施術を頑張ると】
①指自身のコブの変形を治すことは出来ませんが、
②指の曲がった変形はリハビリや施術次第で治る可能性がある。
③手の曲がらず・伸びずはリハビリや施術次第で治ります。

もし、ご自身でやってみて、上手くいかない場合は、当院にご相談下さい。
※目安は、慢性期に入って1ヶ月経っても改善が見られない場合です。
ご自身で出来るリハビリ動画