五十肩における三段階の特徴について
2021/03/09
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前回五十肩の症状などについてお話しさせていただきました。 症状でも五十肩は病期をおおむね3期に区分します。 今回はその3期についてお話ししたいと思います。 ・炎症期 2~12週間程度です。 疼痛が最も強い時期で、肩の前方あるいは奥の方に自発痛を感じます。 この痛みは広く上腕に感じることもあります。 痛みは昼夜とも持続し、夜中に強く痛むこともあるため、睡眠が障害されることもあります。 衣服の着脱など日常生活が困難となります。 この時期の運動制限は痛みによる要素が強いでしょう。 ・拘縮期 3~12ヶ月と長期に及ぶこともあります。 拘縮が完成する時期に日常生活で、外旋・内旋・挙上・水平伸展などのあらゆる方向への運動制限が生じます。 可動域が減少し可動域内で日常生活をするようになり洗髪なども不便となります。 自発痛は炎症期に比べると軽減するが就寝時の寝返りによる痛みで目が覚めてしまうこともあります。 温めたりお風呂に入ったりすると症状が軽減することが多いのも特徴の一つです。 ・解氷期 拘縮が次第に寛解する時期で、日常生活の工夫や保温に努めている間に徐々に肩の動きが改善し夜間痛も改善されていく時期です。 今回は五十肩の病期についてのお話しでした。